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『最遊記歌劇伝-異聞-』感想

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舞台『最遊記歌劇伝-異聞-』ご無事の終幕、お疲れ様でした。

激しいアクションが盛り沢山だった今回の舞台、大きな事故やお怪我もなく完走して頂けたようで本当によかったです。
ヒトコトで言ってめちゃくちゃ好きな作品です。どこがどう好きかは後でアホみたいに語るのでとりあえず。

今回の舞台内容は平たく言うと『最遊記異聞 feat.月闇』って感じです。最遊記とはいえ御存知の通り三蔵一行は出て来ません。歌劇伝シリーズとしても、光明・烏哭・待覚以外のキャラクターは今回ほぼ初参戦のフレッシュな役者さん達で構成されています。その若いパワーを限界まで絞り出して頂いた、アツくてコミカルで元気になれる一作です。
原作の異聞のノリが好きだなって思って下さる方、または月闇コンビをこじらせた特殊な方、あるいは汗だくで闘う男子達の青春群像がお好きな方には、ぜひぜひ観て頂きたいなと。
あと読者さんから「キャストにカーネル(宗迅)がいないのは何故か」というお声もございましたが、ちゃんとカーネルも存在する世界線ですのでご安心下さい、とだけ(笑)。

現在『楽天TV』にて、9月6日昼夜公演の生放送映像をアンコール配信中(10月31日まで)
コチラから→【楽天TV】『最遊記歌劇伝-異聞-』アンコール配信 ※楽天TVではこれまでの歌劇伝動画も配信中です。

また『最遊記歌劇伝-異聞-』DVDの発売も決定しております。詳細は随時、歌劇伝さんの公式Twitterまたは公式サイトにてご確認下さい。

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今まで歌劇伝シリーズには『原作者は最低限しか手を出さない、出来上がったものを看て愉しむ!』というスタンスを貫いて来たのですが(餅は餅屋だと思うので)、今回は原作素材がコミックス1冊分のみとあまりに少ない事や、光明&烏哭の原作では描かれていない時代のシーンが内容に含まれる事となった為、初めてちょっとだけ制作段階から絡ませて頂いてました。稽古場撮影動画も拝見したり、公演前に顔合わせさせて頂いたり(これは最遊記原画展の会場のすぐ側が稽古場だったのでたまたまお邪魔できた)、作り上げられる過程をガッツリ目の当たりにして来た初めての舞台なので正直いつものような他人事じゃねぇな感が半端無かったです。ちょっと覗いただけでも相当ハードでまさに『修行』のような稽古を重ねてらしたので「無事に成功してくれ頼む!お客さん愉しんでくれるといいねぇ!」っていう祈るようなオヤゴコロがいつも以上に強く、その目線で感想書いたら私情が入り過ぎるのではという懸念があったのですが、でもまぁ思い入れがキモイのは毎度の事なのでいつも通り長いの書きます。できるだけいつも通りの観音ポジ目線で。

【※以下の感想は、劇場で観劇した9月8日夜公演と、楽天TVにて配信中の9月6日昼&夜公演分を主なベースとしております。ネタバレしかありませんのでご了承下さい




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埋葬編こと『最遊記歌劇伝-Burial-』のおさらいから始まった舞台版異聞。
冒頭の健邑さん、Burialで藤田玲氏が演じた健邑のシルエット(首の傾げ方や腕の伸ばし方等)を完コピなさっていたのがお見事。観劇後に集まった鯛さんやふっきーさん太陽君も「あの健邑どの人が演ってたの?褒めたいから連れて来て!」ってなってた(笑)
剛内の亡骸に話しかける光明と、無邪気に桃醍に駆け寄ってペシャッと地面に叩き付けられる(桃醍に置いていかれる)峯明……という対の構図が憎い。玄灰の待つ『上』に上がって行く桃ちゃんと、カラスに掻き消されてゆく剛内が切ない。開始早々えぐって来た歌劇伝さん容赦ない。
光明と峯明・烏哭と健邑がそれぞれ対でリンクした立ち姿になる瞬間がよいですね。こういう別時空・別時間軸を同じ板の上に並べて個別進行までできるから舞台表現って面白い。
こうみょ様のお歌の「♪悔ゥやむかも〜」の部分めっちゃ好きなの誰か分かって。
月闇&待覚の三人のやり取りは原作で未描写の絵面。光明と待覚に翻弄されるまだ青臭い頃の烏哭が新鮮。ポケモンばりに名前が変わる三蔵'sを分かり易く解説してくれてありがとう待覚。
今回の舞台、月闇サイドのストーリー軸に関しましては、私が書いた超ざっくりなプロットを先にお渡しして、それを三浦さんが脚本に起こして下さってます。異聞の本筋の中に上手いこと組み込んで頂けたなぁと。
『したたかで天然で超マイペースな光明パイセンと、それに降り回されツッコミにまわる厨二病抜けてない頃の斜に構えた烏哭(18)』という私の乱暴な説明を、見事に表現して下さってました。
新規の異聞組に月闇が添えられた事で、歌劇伝シリーズとしての安定感が生まれて良かったと改めて。
それに加え、峯明から玄奘三蔵にかけて関わりを持つ待覚法師の存在が重要な一本の架け橋。埋葬編での死に際の言葉からして、待覚のよく知る光明はずっと生意気に悪態ついてくる悪童峯明のまんまなんだよね。
待覚は自分の漫画の中でも上位に入るお気に入りキャラなのですが、以前からうじすけさんの若待覚めっちゃ観たかったし今回想像以上に魅力的で大満足でした。ただ、髪生やしたら思いのほかうじさんがお若くカッコ良くなってしまったというのがちょっとした誤算。
でもって、二十年前と後との待覚法師の演じ分けすごい。動きとか声の出し方とかに二十年分の時間がちゃんとある。違うのは頭髪だけじゃない。
稽古中に唐橋さんが「今度は俺が藤田玲に寄せた役作り中」と仰ってたけど、若烏哭がイラっとした「あの。」って言い方とかほんとに藤田健邑の口調でうわスゲェってなった。
待覚の発言に「え?は?」ってなるたびにちょいちょい目配せし合う先輩&後輩かわいい。
一ノ班の登場の仕方すき。教典学の授業を冒頭に持って来てキャラ紹介、の改変が上手い。
隣りの隆善をずっと威嚇してるしょーちゃん可愛い。義兆は掴みからもう卑怯。玄灰の体重感じさせない立ち上がり方すごい玄灰っぽい。体術訓練したくなさが全身から滲み出てる隆善の演技細かい。訓練始まってるのに階段で優雅にポージングするお蝶に笑う。道卓と青藍の体格の美しさと動きのキレに見惚れる道卓アニキ恰好よすぎかよ。玄灰の独特の落ち着いた通る声と身軽で丁寧な動き好き。いちいち峯明に手を焼いてあげちゃう桃ちゃんハンサム保護者。丸ちゃんと隆善がずっとコンビでわちゃわちゃやってるのが可愛くてついそっちに目が行く。チンピラ喧嘩殺法がまるっきり隠せてないしょーちゃん可愛い。もうどこ見たらいいのかわかんねぇなコレ。
ほーさんは、全編通してすっっごい運動量。訓練も試験も一見サボっているようでいてヒラヒラとあっち行ったりこっち行ったりピョンコピョンコ飛び跳ねてたり、身軽で自由奔放でヤンチャで現実離れ。ちょっと目を離すと見失って、探すと全然違う場所でにこにこヘラヘラ笑ってたりする。あぁ、周囲の人間から見た峯明ってまさにこんな感じなんだなと。なんていうか、荘厳な修行寺に一人だけディズ●ーキャラクターが混じっちゃったような異分子的存在感をよく体現して下さってた。
田村くん峯明の動きの緩急の付け方と止め絵のポージングが好み。稽古ではじめて拝見した時すでに峯明としての立ち姿が完璧だった(手首をプランとさせて背中反らせて首傾けて緊張感なく立ってるあの感じ)ので、その時点ですごく安心できたのを憶えています。
企画直後から「子役にすべきか否か」と課題になっていた玄灰ですが、ある時製作陣から「玄灰に相応しい役者さんが見つかったので信じて任せて欲しい」と伝えられまして。ホントにちゃんと玄灰でビックリした。身長90cmでもないし四頭身でもないのに、立ち振る舞いも存在感もちゃんと玄灰。動きも身軽で時に愛くるしい。飼いたい。スルメあげたい。
OPの歌い出し、一ノ班全員の男臭い声が揃う迫力すごいよね。イラスト通りの狐面とそれぞれのかぶり方まで完全再現して下さってるのとても細かい。サビの「♪いざ往かん、十とひとつの」の部分の振り付けで指を「10と1」にクロスさせるのとても好き。
今回ラストの方までカーネルが居ないから、一ノ班の十人に加えて若烏哭が「ひとつ」の立場になってる感あるよね。
歌の最中も、わちゃわちゃ可愛いやり取りしてる丸ちゃん&義兆とか、しゃしゃり出る峯明にムカッてなってるお蝶とか、チンピラ同士がカチ合った状態の抄雲道卓とか、峯明にライバル心隠せてない青藍とか、ウザ絡みして隆善に引かれる義兆とか、いちいち各キャラが個性的に動いてるのでやっぱり何処見たらいいのかわかんない。
そして月闇さんの歌声&存在感の貫禄よな。この二人が出て来ると場が引き締まる。
OPラスト、階段に腰掛けて煙草ふかしてる待覚がめっさイケ爺。あと三段目のアンサンブルさんが毎公演パターン変えてイチャイチャしてるのも密かに見所。
〆の決めショットの隆善って、もしかして稽古場に持っていった色紙に描いてたポーズ…?
今回のアンサンブルさん達ずーっと出ずっ張りの動き通しで、カラスだったり修行僧だったりキャバ嬢だったりetc、台詞も歌もダンスも多くてホントめいっばい舞台を支えて下さってましたね。
師範代の泉秀も、原作では塩顔無表情だけど二枚目で熱血みある今回の泉秀は舞台版異聞にマッチしてました。待覚と並んだ絵面もイメージ通り。
川に落ちるエフェクトとか、位置もタイミングもスゲー!って思いながら観てたんですが、今更だけど上部の布が(形状からして)経文になってるの凝ってるなと。
お蝶&青藍とイヤイヤ格闘するほーさんの動きすき。往年のジャッキー映画感あるコミカルアクション。
よく見てると隆善や丸ちゃんも意外と強キャラ(玄灰や道卓ら)に果敢に立ち向かって健闘してるので、ついそっちも応援したくなってしまう(笑)。
あと自分を虐めて来ない人には普通に優しい玄灰きゃわいい。今回内容的に玄灰があまり他の一ノ班メンバーと絡めなかったので、次があったらもっと一ノ班面子と仲良くしてる所が見たい…みんなもっと可愛がってあげて…という庇護欲をかき立てられます。中身オッサンだけど。
待覚に攻撃寸止めした時の青藍の動揺っぷりが可愛い、せーさんコミカルとシリアスのギャップ激しい(笑)。この辺りからのBGMの流れめっちゃ良いですね。「水ぅ!」の前後が特に。ほーさんの動きが逐一細かくて観ていて飽きない。
舞台でどう再現するんだろうと思ってたけど、待覚は数珠アクションしてくれたし水竜のくだりも再現して下さってて凄い。知恵と技術の工夫次第でなんでも表現できるんだなぁ、舞台の上って。
「一緒に水風呂どうです?」の峯明、顔は見えないけど声色がゲスいのすき。ドSはお前だ。
川に落ちた面子も下の段でそれぞれちゃんとキャラ演じているので全景でじっくり観たいですね。
頭ふるふるして水を払う玄灰が完全に小動物かわいい。貝ヒモあげたい。
風呂桶や手拭いをすぐ頭に乗っけちゃう玄灰あざと可愛い。鮭とばあげたい。
丸ちゃんの動き、ちゃんとコミカルだけどキレと愛嬌と謎の色気があるね。
お蝶はもう「なんだコイツ」って方向に目一杯振り切ってくれてて嬉しい(笑)。ヘアーもお顔もお美しいし歌唱力も高いのに完璧なイロモノ。この辺から一ノ班の『キャラの濃さ合戦』になってきた感ある。アホかわいい蝶丸コンビの歌に誰よりノリノで踊ってるほーさんマジほーさん。コミカルシーンの懐メロパロディ連発は、最初の打ち合わせ時に私が「異聞はとにかく昭和臭です」ってお伝えした影響もあるのかな。
キャラが濃いもの勝ちな一ノ班の中で、比較的大人しくほのぼの兄弟的な桃ちゃんと玄灰のコンビ。舞台版の桃ちゃんはイイ奴臭が全身から滲み出てて長身ハンサムでこれ絶対モテるやつ(だがここには男しかいない)。玄灰の独特に落ち着き払った綺麗な声から、死神モードの冷たい声色への切り替えが良き。
風呂場アクションの峯明シャンプー撒き散らし→押し倒しは良改変ですなぁ。「ッ汚いー」の桃ちゃんオイシイ。
「先に布団で待ってるぉ♡」のトコだけは(生身の人間でさえなければ)思い切り脳天カチ割ってあげても良かったのよ、桃ちゃん。
今回かなり単独で推されていた道卓青藍の親友コンビ、男前です。お二人並んだ時のシルエットも素晴らしいです。肉体美も格闘シーンも立ち振る舞いもまさに『優』のコンビ。なんで坊主頭なんだよ勿体ない(戦犯は私だ)。
舞台版の青藍は融通の利かなさ(と峯明に対する対抗心)がかなり強調されていて、道卓の存在がなかったら一次試験で脱落してたかもしれんね。
超堅物だけど裏表のない青藍よりも、一見コミュ強な道卓の方が実はややこしい性分を内包しているという設定を、彼の乾いた笑いとひとり煙草をふかす無言の時間だけで表現してるのが凄いなって。
青藍の猫嫌い設定、原作より先にやられた…!って思ったけど青藍と玄灰がクソ可愛かったので良し。
舞台版の光明はReloadからこっち『概念』としてどこにでも居られる超存在になってて便利だな。ほーさんと動きがリンクするのイイよね。
……で、今回一番原作の再現度高い動きとビジュアルだったのはここの三人組ではないかと。
イジられまくりのしょーちゃん可愛い。ずっと枕抱きかかえてるのがライナスの毛布感加わってまた愛おしい。1ミリの隙もなく昭和のビーバップスタイルをバリバリにキメてるので(この徹底っぷりに感心。一次試験の最中ですら倒した相手に軽く中指立てちゃう『身体に染み付いたチンピラ感』の作り込みが凄かった)そのギャップが良い。個人的にはかったるそうに首を回すポーズ一番すき。
男の勲しょ…じゃなかった、悪党ソングの時にテヘペロしたり峯明ばりにピョンピョン踊る光明さんがおバカ可愛いんですけどこれが彼の「愉しかった記憶の中で思う存分はっちゃけてる姿」だと気付いてしまうとなんか途端に切ない。
すごい余談だけどライナスの毛布といえばニイ博士のウサギ人形がソレで、でもその移行対象を自ら引き裂く事も出来るのがあの男なんだよなぁと今回の烏哭観てて腑に落ちた。
義兆すっごい良かった。最初から最後まで一挙手一投足、なんなら公演中の役者さんご本人のツイートまで全部が義ッ兆義兆してた。ホントうるさいし暑苦しいし憎めない。黙ってさえいればかなりハンサムなのもまた味になってた(てか原作一ノ班の半数以上がイケメンではない為、2.5次元の方が原作よりも顔面偏差値高いという希有な例になってる気が…)。「俺、変わるから!」って言ってるけど、あの調子だとなんで嫁に愛想尽かされたのかをたぶん理解出来てない。
『突然のチャリティーマラソン』『義兆ボンバイエ』という悪ふざけもいいとこなノリにちゃんと乗っかって下さった会場のお客さん達がプロ。後ろでちっちゃくボンバイエしてる玄灰が激しくカワイイ。真面目に「ダーッ」したり拍手してあげてる桃ちゃんイイ人(←基本的に熱血好き)。義兆登壇時は峯明が珍しく普通に引き気味で眺めてたのが妙にツボった。
隆善は今回の舞台で美味し過ぎた。すごい存在感。役者さんの緊張と緩和の作り方がお上手。彼がボソッと喋るだけでしょっちゅう笑いが起きてたし、ハケる時に謎の拍手まで起こした功績は大きい。義兆の到着時間を計ってたりと動きも逐一細かい。このクソ地味なキャラをここまで美味しく活かせるのかと個人的にとても勉強になりました。一次試験の時はちゃんとブランド物の時計を外して挑んでるのね、細かい。
そういえばこの三人組に関しては影アナが面白かったです。義兆の扱いが上手いな三浦さんは。
そしてここのシーンの為だけに『24(ニシ)時間TV』のTシャツ(めちゃくちゃ可愛い)を描き下ろして下さったニイジェンイー(仮)さん、本当にすごい人です。前々から思ってたんですが貴方様ちょっとチート過ぎやしませんかね。
今回の烏哭のささくれだった感じ、やっぱ唐橋さんすごい。ちゃんと健邑からの延長だし、若さでまだ感情に蓋が出来てないセンシティブさが溢れてるけど根本はサイコパスっていう不安定な色気よな。それを全部受け止めてサラッと流すみかしゅん光明の強キャラ感もまた凄みある。月闇役がこのお二人なのが本当に心強い。
問題のキャバクラシーン。お姉様がたのキレのあるセクシーダンスの裏で凄まじい早着替えをしている2人がいる事を気にしてはいけません。原作ではおバカっぽかったリンファちゃんがめっちゃスタイルの良い手練の嬢に。アップで見ても可愛いぞ。
待覚の縞スーツ姿が見られただけでもう私は大満足だったんですが(うじさんのダンス凄いツボる)、あの、いや、すげぇブッ込んで来たな月闇。…じゃなかった、パンダシスターズ。黒嬢はもう全部が酷いし(すごい褒めてる)、白嬢がラッパ呑みするたび笑った。個人的に白嬢の「いい事言う〜〜〜」の腹立つ感じ超すき。
因みに唐橋さん曰くあのシャンシャンちゃんにはちゃんと役作り上の細かい設定がある!と、私と鯛造さんはその設定をご本人から長々と聞かされたのですが、聞き終えた鯛さんの反応が「今年いちばんの無駄な話を聞いた。」だったので察して下さい。
このシーンは稽古時も何バージョンか拝見したのですが(1度は黒嬢がカタコトだった時もあった)、どんだけ白黒がアドリプで大暴れしてもそれを全部拾いつつ進行するうじさんの対応力すごい。
で、キャバクラと一ノ班の宿坊をクロスさせるカオスっぷりですよ。黒嬢のおみ足きれいですね(棒)。青藍の扱いおいしいな。
一ノ班のお馬鹿なわちゃわちゃっぷり楽しい。峯明と抄雲と丸ちゃんは中学生男子かお前ら可愛いな。ここの丸ちゃんの「どんなトコでっか?」の言い方なんか好き。乳を揉むな峯明。義兆と隆善のチクリに動揺隠せてない不器用桃ちゃん、ガチで後生根に持ってたほーさん、日替わりでマイペースなボケを繰り出すお蝶、毎回メガネがどこに飛んで行くかわからない隆善と、手助けしてあげる優しいしょーちゃんと励ますだけの義兆道卓(自分の手柄でも何でもないのに凛々しい顔でサムズアップする義兆には笑う)。一ノ班マジでうるせえ。全公演分引きで見たいシーンのひとつですね。
ところで、一番女の扱いが上手そうな道卓は何故かキャバには誘われてないっぽい?道卓連れてったらそっちに女の子取られると思ったか待覚。そこんとこ詳しく。
前シーンとのこの温度差である。だから玄灰は一ノ班のバカ騒ぎを静かにじっと見下ろしてたのよね。
お札が舞う中で立ち尽くす玄灰が美しくも痛々しい。一ノ班全員がそれぞれ何かしら過去や痛みを密かに抱えて三蔵法師を目指している事を、玄灰を中心にぽつりぽつりと独白してゆくような切ない曲。この歌とても好きです。
桃ちゃんは原作の何倍も美男子ですなぁ、約二十年後に頭髪があんな事になるなんて考えたくもないですなぁ。桃醍の過去に関しては設定集に書いた通りなのですが、心を病んだ恋人と暮らしていた頃のイメージは『市場に行こう』って曲なので、ああ見えて彼は大変ロマンチストだったと思います。
一人ずつシーツが外されていく演出凄い好き。暗がりにポツリと道卓の煙草が灯っている絵も、差し込み出す朝日の照明も綺麗。思いを馳せるそれぞれの佇まいも良い。玄灰が躊躇って開けなかった峯明の寝床(内面)から現れるのが光明だという流れがまた上手い。峯明の過去設定や大霜寺に入った経緯は今の所あえて一切触れないようにしているので、ここに峯明だけが混じらないのは正解。
光明の「♪あなたに伝えたい」のひとことの重み。
とにかく光明を怒らせたい、自分に感情の牙を向かせたい烏哭。初めての他者への甘え。でもコレ挑発しているのは、烏哭のようでいて最初っから光明の方なのよな。
ここからの修行僧達がめっちゃカッコイイ。上着脱ぐ姿があえて背面ショットなのが燃える。気迫の籠った背中は美しい。
ルール説明中にもめっちゃヤる気みせてアップしてる抄雲とか、謎の気合い溜めてる義兆とか、なんとかして覚悟決めてる隆善とか、それぞれ細かいし小刻みに震えてる峯明がガチで寒そう。
試験開始からの舞と殺陣がまた大変力強く男臭く、思う存分各々の筋肉を堪能させて頂ける……なんか語弊がある気がするな……うん、あの、もの凄い見所だと思います。異聞におけるわちゃわちゃ感とこの男臭い熱量の両面を存分に観られて本当に舞台化して頂けて良かったなぁと思いました。
ここの一連の音楽がまた素晴らしい。完璧にリンクして盛り上げてる。音楽の効果でシーンの空気や隆起を生み出すという表現方法が紙漫画の世界には絶対に無い物なので、それが素晴らしく効果的だと素直に感心するし正直羨ましくもある。
ここのシーンもそうだけど、全体通して「あぁコレは三蔵一行には無い空気感だな」って部分がハッキリ見える度に「これが異聞だ!」って思えて嬉しくなりますね(っていう原作者目線)。
死んだように倒れていた面々が立ち上がってゆく鬼気迫る空気、熱い。吹雪の中で燃える魂の熱さ、いいなぁ。全員を見送った峯明が微かに安堵の表情を浮かべるのが細かい。
『いざ往かん』のコピーは最遊記本編の『準備はいいか』を異聞のニュアンスに言い換えた対となるものですが、歌にも台詞にも効果的に使って頂けて私は本望です。
抄雲の小麦色の肉体と峯明の色白さの対比、このお二方は体格的にもかなり原作イメージに近い。舞台版のほーさんはこの時点で既に彼ら(一ノ班メンバー)との交流を持ってしまっているので、サボりを口実に仲間達と闘う状況を避けている気がする。
玄灰(背筋強そう)と桃ちゃんは二人で組んでると親子サイズ感に萌える。
「組ませろ青藍!」の道卓めっちゃアツいしそれを無言で受け入れる青藍との二人の絵面がたいへん美しいんだけどここから道卓青藍がもう完全に二人の世界に突入しててコレまわりで野郎どもがブン殴り合ってるちょっと変わった披露宴会場かなって(錯乱)。相方丸ちゃんへのお蝶の「デブ!」にちょいデレみがあってかわいいなお前。
スローモーションの動きは滅茶苦茶体力消耗するって某推理ドラマで言ってたよ。誰がどう闘ってるかが気になって目線があちこちに行ってしまう。いつの間にか峯明も真剣に格闘に加わっててよかった。最低限空気読める子だった。
烏哭も光明も、闘う姿は歌劇伝初ですね。殺したいし殺されたい烏哭さんのこじらせっぷりと、殺す気も殺される気もさらさら無い光明さんの底意地の悪さ。劣情押し殺した烏哭の哭き声と、それをバッサリ拒絶するような光明の歌声。…っていうのをこちらからいちいち説明しなくても独自に表現して下さるのが歌劇伝さんの凄い所ですよ。
原作では十一人が揃うまでの序章エピソードに過ぎなかった一次試験のくだりを、こうも盛り上げてアツい青春群像劇に仕上げて下さるとは。三浦女史の才能とパワーほんと羨ましい。
徐々に手を繋いでいくシーン、中盤までで積み重ねて来たキャラクター同士の関係性がここで活きて来るの良いな。少人数同士の繋がりから数珠繋ぎに十一人のグループに一体化してく感じ。原作だと位置関係もあってバラバラだけど、舞台版だと手を取っていく順番は『生きる事にしたたかなキャラから』ってトコかな。
てゆうかこの局面で突然のカーネル(笑)…いや確かに原作でもここでしれっと加わってるんだけど。もし次があったらカーネルは最初からしれっと一ノ班に居るんだろうか。
まさかの筋肉雪だるま立体映像化に原作者噴きました。チケット特典で雪だるまが入浴剤になってたのも噴きました。
桃ちゃんよくこの動き回るシーンで玄灰おぶってられるなぁ…!毎公演すっ飛んで来る峯明を姫キャッチもしてたし桃醍の中の人の足腰が心配になるレベル。
雪だるま崩壊シーンのギミック、アナログだけどなるほどってなった。原作だと手を離した後でも一部しか崩壊してない(実はほぼ峯明の法力で成り立ってた)んだけど、舞台版は全員の力を合わせた感がとても重要なのでここは全壊が正しい。あの状態からの脱出は全員死ぬ思いだっただろうけど(笑)。
最後の最後で背景の幕が全部降りてまさかの四段目が現れるトコでテンションあがる。天井高いGロッソならではね。
道卓青藍のこのやり取りな……自分が描いた台詞じゃないからストレートに言うけど異聞でこの正統派ブロマンス感出せるのは君ら二人だけだよホント。
でもってこの一ノ班の横一列シーンがとてもとても、とても好きなのです。
青春。アツい。何度観てもニコニコしてしまう。みんな本物の汗にまみれてるのがまた何とも言えず胸にクるものがありますね。本気で汗だくの男子はなんと眩しく美しいことか。このシーン観て舞台版はフンドシ姿じゃなくて本当に良かったなと思いました。へたり込んでる隆善に無言で手を貸して立たせるしょーちゃんイイ奴すぎて惚れる。
生還を喜び合うシーンは、思い切り抱き合う義兆&丸ちゃんとか桃の髪をイジるお蝶とか皆それぞれに可愛いんだけど、道卓が抄雲のイガグリ頭を乱暴にワシャッてするのが萌える。さんざ暴れた後でも手櫛で簡単キープなお蝶の髪型スゲー(笑)。峯明さんの色白な腹筋がバッキリ浮き上がったり淡くなったりと躍動する様は控えめに言ってエロいですね。……いや真面目に今回、肉体の表現方法についてもっともっと勉強しなきゃダメだと痛感しました。たくさんの良き資料(主に半裸)を魅せて頂けた事にも感謝。
観劇した担当スギノ氏が「ボクはあの蝶庵みたいな身体に生まれたかった」って言ってたから「え、身体だけでいいの!?」と思わず返した。
直接描写されてないけど、私のお渡ししたプロットだと『光明に返り討ちに合って半殺しにされた烏哭』ってなってるので、ここのシーンの烏哭さんたぶん相当満身創痍。その自分がズタボロにした男を横に「さ!寝ましょうか」って言える光明様アンタすげぇよ。
喫煙シーンで光明の、ソフトケースから直に煙草咥えて烏哭に放り投げる雑な感じ最高。普段あんだけ優雅に上品ぶってる光明の、この手慣れた感と素の粗雑な部分が滲み出てた。笑い方もここだけちょっとニュアンス違うんだよね。
今回みかしゅんさんから「健邑はこれまでに喫煙経験があったか」と質問された時の私の回答としては
「なんにでも興味本位で手を出してみる男だから、煙草も薬も女も既にひと通り経験はある。たぶんまだその時は、煙草は彼にハマらなかったんだろう。『フーン』って程度で。でも今回、光明にコテンパンにされた後の一服が彼の価値観を変えたんじゃないかと思う。初めてガチで挑んで体力削った後の一服は相当旨く感じた筈だから」。
……まぁそれを言うなら峯明もあんな顔しといて酒煙草エロなんでもオーライで何でも愉しむキワモノだが。
因みに光明の煙草の火の点け方はみかしゅん氏が編み出した『マジシャン風』(ご本人談)です。峯明時代に火加減を特訓したものと思われます(たぶん何箱分かお釈迦にしてる)(隣にいた道卓の煙草まで燃やす)。
二人旅の間に烏哭は峯明時代の話を聞かされていた事が今回判明したわけですが、そんな彼の今の煙草の銘柄が『峰』なのがちょっとアレ
私からは『光明と本気で闘って以降、烏哭は光明と対等な関係性を築けるようになりはじめます』ってお伝えしてあったのですが、このラストシーンの左右で天秤のように並んで座る烏哭と光明がまさにそれを象徴した絵面だなぁと。決して交わらない対なるもの、光と闇、白と黒、陰陽。ここから烏哭の口調と声のニュアンスがジワリと変化するのもホント唐橋さんが上手くてですね…。
「エッチな事考えないで下さいよw」っていう光明のはぐらかし方は、まんま峯明の言い回しだよね。それをスルーする烏哭の『光明の扱いに慣れて来た感』。剛内(桃醍)だけはたぶん、呆れつつも死ぬまで律儀にツッコんであげてたんだろうな。
うじさん待覚の声、凄く通るし言葉が頭に入って来やすくて好きなのです。
ラストで整列する一ノ班全員の歩き方・座り方・立ち上がり方、ぜんぶが綺麗に揃ってるのが引きで見ていてとても美しくて荘厳だった。最高僧継承候補生達らしかった。
仮面で顔が隠れる刹那に峯明がフッと不敵に微笑むのが印象的。開幕と終幕の画を仮面で揃えてるのいいなぁ、思いつきでイラスト描いとくもんだなぁ。
相変わらず曲の編集も凝ってるカーテンコール。泉秀さんここだけ爽やか笑顔で踊り出すの卑怯(笑)
今回一ノ班は全員キャラクターを崩さないままでの挨拶だったので、お一人ずつの役作りの解釈が垣間見える感じが良かったです。義兆のポージングとか、客席に一巡ガンくれる抄雲とか、美優雅な蝶庵とか、青藍が挨拶してる姿を後ろからじっと見守ってニッと微笑む道卓とか、みんな徹底してた。玄灰の低空シュタタ走りほんとすき。弾丸のように飛び出して来る峯明の眩しい主人公感は、いつもの歌劇伝のカテコで凛としたオーラを纏いながらゆっくり歩いて来る玄奘三蔵とはえらく対照的。
異聞曲から今までの歌劇伝メイン曲までブッ込みまくったてんこ盛りのエンディングでしたね。今までで一番好きなのはBurial曲なんだけど、今回の異聞曲はeasy〜もeleven〜もキャッチーで爽やかで今までの歌劇伝にはない、大人数グループで歌ってこその熱量高い曲で凄く好きです。元気もらえる。
引っ張り戻されて尚キレッキレにステップ踏むほーさんの笑顔やんちゃ可愛い。OPでもそうだけど「♪拙い」の煽りポージングすき。「♪貴方に伝えたい」の光明&峯明の構図も良い。
男臭い道卓&青藍をペペッと追い払う蝶庵&丸福の可愛こちゃんズ仲良し。舞台版のお蝶は割と早い段階で丸ちゃんへのガード下げてるよね。
目の前のお月見シートのお客さんにめっちゃ絡んで行ってる抄雲・義兆・隆善のトリオ笑った。
Reload曲で玄奘三蔵のパートだった「♪月が照らすは我が命」の部分を若かりし頃のお師匠様が歌ってるの感慨深い。
「♪俺達ふたり」で珍しくしっかり互いを見据える光明と烏哭の距離感だったり(この道卓青藍の歌を月闇が歌うと歌詞の意味合いがだいぶ変わるねぇ)、階段で気怠げに煙草ふかす渋い月闇さん最高な。
振り返ったら不意打ちで煙草吸ってるほーさんがカッコ良くて「ウヒョッ」って変な声でた。舞台で観てた時は気付けなかった(夜の部配信分ではじめてちゃんと観られた)。その隣でチュッパチャップス咥えてるお蝶を見てはじめてコレ『一ノ班ガラ悪四人衆』イラストの再現なのか!と気付き、いつもながら歌劇伝さんの小ネタ仕込みの細かさに脱帽。ここもそうだけど田村くん峯明の、へにゃっとニコニコなお顔がたまにめっちゃ悪党面(ゴメン)になる瞬間のギャップが結構ツボ。
いつも衣装も作りが細かくて、毎回三蔵法衣の袖の動きが美しいなぁとか思って観てるのですが、今回も一ノ班道着の腰帯の長さまでちゃんとキャラ毎に合わせて頂いてたり(丸ちゃんが凄く短くて玄灰が長いとか)、峯明だけ道着のズボンが七分丈で足首が窄まってないとか(峯明的に足もと突っ張る感じが不快だったから自分で勝手に切り落として詰めてます)そういう細かい部分まで原作忠実再現して下さっててホントにありがたい。
原作で、健邑の着物を濃いグレーにしたのはラストに剛内の血を浴びて真っ黒にする為だったのですが、対して今回の一ノ班の道着がリアルに黒く染まっていくのは他人の血ではなく自らの汗でなのが、決定的な違いだなと観ていて思いました。

……主要登場人物が多くて、あちこち拾っていたらとてつもない長さの感想になりました。我ながら気持ち悪い。
毎回そうなんですが、私の感想が必ずしも正しいわけではない(あくまで観客としての原作者の主観)ので、観劇した皆様が個々に感じたものがすべてです。なので「わかるわかる〜」ってトコだけ拾って頂ければと思います。本心は、いつも製作陣やキャストさんに「ちげーよ!」とか思われてたら恥ずかしいなぁとビクビクしながら書いてるんで。

スタッフ陣やキャスト陣、皆さんがガッチリ手を取り合い、個々の能力とパワーを集めて生み出した、まさに筋肉雪だるまのような舞台でした。皆様本当にお疲れ様でした。
この異聞メンバーにいつかまた逢える事、そして歌劇伝シリーズの今後の継続と発展を切に願っております。
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ネタバレ落書き↑
稽古中に差し入れした色紙の写真↓
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by nitro_mine | 2018-09-24 00:00 | 仕事関連レポート