第三使徒、降臨。
毎年恒例、スタッフさん達と料理を作って楽しく食べて楽しくダベるだけの会です。
そして毎年恒例、アシの林檎月がお手製の地獄ケーキを我々におみまいする会でもあります。
今までにこのブログでもご紹介してきた、
白鳥の湖を模したというメデューサ型ケーキ『ブラックスワン』や、


……先に申し上げておきますが、今回はじめて本当に食べられない作品が登場したので、この記事を上げるかどうか本気で迷ったのですが、林檎月(のケーキ)のファンだという方や、ブラックスワンをイラストで描いて下さる方なども多く、意を決して(笑)載せますが決して本気で怒らないように。
記事の続きは以下に畳んでおきます。
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まずは普通に恒例の仕事場大掃除を済ませ、その後皆で料理を作ってから、普通に忘年会開始。ちなみにこの時すでに私は右腕(肩)を骨折しており、左手で焼き鳥をひたすら焼く係を務めていたので、写真がこんな焼き鳥ナメのアングルでスミマセン。

今回のケーキは林檎月と、新入りアシ(だがキャリアは長い)の九暮華麗という現峰倉組二大バカによる共同制作になっているそうです。九暮が土台のスポンジを焼き、二人でデコレーションするのだと、ひと月前から二人で息巻いておりました。
……ちなみに先代バカの称号を持つ片桐いくみ先生もその昔、『アリがたかっているようにしか見えないブッシュドノエル(激ニガ)』という作品で我々を打ちのめした事がありますが、その話はいずれまた。
では、林檎月と九暮華麗(二人合わせて58歳)による共作
命名『遅れて来た第三使徒』
はりきってどうぞ。




林檎「空を駆けています!」
峰倉「…いや、マリオの生首を狩ったバケモノだろコレ」
林檎「マリオなんてどこにもいませんよサンタですよ(真顔)」
たかの「クリスマスとっくに終わってるけどな」
林檎「飾ってあるサキイカは冬の寒さを、
右の巨大ポッキーはトナカイのスピード感を表現してます」
月嶋「生クリームにサキイカ……(絶望)」
朝比奈「なんで鼻血出してんのトナカイ」
九暮「鼻血じゃないです!赤鼻のトナカイ!」
お前かこのバケモノ描いたの。
朝比奈「……ねぇひとつ聞いていい?」

林檎「チョコで『よいお年を』って書きました!」
たかの「そこじゃねぇその下だ」
明日香「…これ食べ物ですか?」
林檎「よくわかんないけど、メープル味だって言って売ってました!」
たかの「よくわかんないモノ食わそうとしてんのか貴様」
朝比奈「(試しに口に入れた猫のエサを盛大に吹き出す)ブフッ!〜〜硬ッ!!」
林檎「硬いんですか? ジャムって書いてあったんですけど?」
峰倉「ちょ、コレ自分で食ってみた?」
林檎「食べてません!」
峰倉「よし、オモテ出ろお前」
月嶋「〜〜わかった…!コレ『粒ジャム』です!
本来はパンの生地に混ぜて一緒に焼く物ですよ!?」
全員「(ガチギレ)林檎ォーーーーー!!!」
林檎「(手を叩いて爆笑)」
明日香「なんで笑ってるんだろうこの人…」
九暮「(流石に焦って)じゃあ焼けばいいんですね!焼きましょう!」

たかの「……絶対そういう事じゃないと思う」
朝比奈「焦げくさっ!!?」
林檎「ホラ!溶けてきた!おっいしそーぅ!!」
峰倉「………ヤバイ今はじめてアシスタントを殴りそうになった」
朝比奈「骨折してるんだから我慢して先生」

明日香「……もう無理じゃないですかね……」
月嶋「粒ジャムの名誉の為に言っておきますけど、
パンに混ぜて焼けば本当に美味しいんです…。ちゃんとトロッと溶けて…」
峰倉「そうか……もっといい形で出会いたかったよ……」
──────あきらめて、食いだす我々。

なぜなら噛めない硬さの『粒ジャム』が全体的にまぶされていて、種を取り除くようにして食うより他に無いからだ。
しかしなんとか食べきらなければ、このままでは本当に食べ物で遊んだだけになってしまう。
峰倉「…………チン………してみようか………。最後の手段で」
九暮「そ、そうですね……!ようは粒ジャムさえ溶ければ食べられるワケで!」
レンジに投入。
数分後。
レンジを開けた林檎ちゃんが何故か爆笑。
林檎「──────せんせい、驚かないで聞いて下さい!
この家の電子レンジは魔法のレンジです!」
全員「あ!!?」
林檎「さっきまでケーキだったのに!チンしただけで!
ナメコ汁が出来上がりました!!」

……ただまぁ、パッサパサだったケーキがしっとり温かくなって、驚く事にそこそこ美味しく食べられました……。今年もおつかれさまでした。
最後に、林檎月ちゃんがウチでどんな仕事をしているのかという質問が多いのでお答えします。ベタ髪キャラの美しいツヤベタ(※乱雑なツヤベタは大概峰倉が自分で塗った物)や、背景や効果の繊細なトーン処理の一部は、この小さな悪魔の手によるものです。
林檎月先生の今後の活躍にご期待下さい。