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『最遊記歌劇伝-Reload-』DVD、発売。

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まずは、DVD発売おめでとうございます!
そして前作に続きamazonミュージカルランキング1位獲得おめでとうございます。おおお。
いつもなら調子こいて落書きも載せたりするのですが、ちょっとここ最近思いっきり体調崩しまくりなので…今回はスミマセン……。

舞台本編の感想は既にいつもの気持ち悪い感想ブログ→コチラにて綴っておりますので、特典ディスクの方のお話を。
いつもただのお客さん目線になってしまう為(おかしい)、今回はなるべく原作者らしく裏話とか見解とかを中心に述べたいと思います。
畳んでおきますので「まだ観るのこれからだよ!」って方はご注意下さいネタバレしかありません。








■今回の公演、頂いた企画書の初期段階でのタイトルは『最遊記歌劇伝-Light-(仮)』でした。脚本を拝見すると確かに『光』がメインテーマなのでまったく問題はないのですが、私の方で思う所があり(単純に読んだ音的にも)サブタイトルのみ再考をご相談させて頂きました。カミサマ編、埋葬編を経ての『三蔵一行の再装填』というセクションなので、そのまま原作の『Reload』を持って来ては如何でしょうという事になり。
そんな感じで楽曲も、メインテーマ曲がReload、物語の象徴的な三蔵ソロ曲がLightというバランスに仕上がっておりますね。

■今回も羽尾さんデザインのタイトルロゴがカッコイイのですが(GodChildからの三作並べると作品ごとのロゴの雰囲気の違いがとても絶妙)特に特典ディスク盤面のS&W、トリガー部分に指がかけられる仕様なのがまた、今回のタイトルロゴの弾丸ともリンクして憎い演出。
銃にだけあえて下地の色を敷かない事で、銃身がCDの銀盤で光るというデザインがカッコイイです。

■三蔵一行の秘密会議、作り上げている感が垣間みれて良いですね。普段は私が自分独りの脳内でやってる会議(「ここでこういうやり取りをして、こういう動きでアングルで……こっちから映すと誰かに被るから一旦座らせて…会話がゴチャるからちょっとシェイプして……」みたいな)をまるっきりそのまんま、歌劇伝版三蔵一行が実際にやってらっしゃるのが、私からしたら凄く不思議な感覚。
歌劇伝キャスト陣に「ウチの子達を宜しくお願いします」とお伝えしたのは、つまりこういう事。
皆さんに委ね、舞台表現というステージ上で活き活きと育んで頂く事。

■今までお仕事してきて声優さんには主に2パターンの方がいらっしゃって、アフレコ中に演技に合わせて身体もめっちゃ動かす方と、ほぼ微動だにせず声だけで演技されている方とに分かれるのですね。今回初めて歌劇伝の影ナレ収録の画を拝見したのですが、やはり舞台役者さん達は自然と身体も動くのね…というのを超越して鈴木さんは目線までガッツリお芝居してるのが印象的。

■今回のトリックスター的存在は雀呂……というか林さんご本人だった件

■白と黒の駆け引き、チェス対決。私の中の設定上、烏哭は1度も生前の光明とチェスで戦った事がない。そんな中、舞台裏で奇しくもみかしゅんさんvs唐橋さん。役の上ではないけれど「言い訳が始まってますよ(笑)」はホントに光明が烏哭に言いそうでドキッとしたり。光明は烏哭にだけは容赦ねぇからな。

■ギリギリまでパンプアップに余念がないお二人と、早くから役に入ってゼェゼェしている鈴木さん。絶対見られない貴重な裏でのお仕事。

■幻想魔伝放送時辺りに、ムービックさんがグッズで『三蔵のハリセン』というのを発売して下さった事があって、それを実際に振り回してみて体感はしていたけれど、確かにハリセンさばきにはコツがいるんですよね。相手に怪我させないよう配慮していたら尚更に。
それにしても光明のウイッグ、形が綺麗だなぁ。どことなく峯明っぽさもあるんですよね。

「なにかと損する」ふっきーさんが「保育園で保父をやってます」の図。(特典映像全体的に)

■歌劇伝三蔵一行の面白い所は、役者さん達それぞれのご本人のキャラクターと、役柄の性格とがことごとく真逆な部分だと思ってます。

■『稽古場風景2』〜『稽古場の片隅で』で流れている紅孩児ソロ曲、本番ではだいぶ曲が変わったので貴重ですね。
作曲の浅井さんの歌声こんなに綺麗で可愛いんですよ…!? いつも稽古前に全曲のデモが届くのですが、全て浅井さんがお一人で歌っていらして(合間に入る台詞もちゃんと浅井さんが入れてます)とても可愛らしい最遊記歌劇伝を毎回愉しませて頂いてるのが原作者特権。
主将と副将のクッキー半分こが微笑ましい。バックに流れる歌詞とも相まって、お二人の歌劇伝における歩みの象徴のよう。
しかし今回のバクステはどことなく、みかしゅんさんがまさに光明ポジションで三蔵達を見守って下さってる感じがありますね。

■太陽君の遊カメって、強引に絡んで行く事もあるかと思えば(絡まれるのは主にふっきーさんだが)、一歩引いた感じで貴重な舞台裏や会話を俯瞰でしっかり捉えていたりもして、絶妙な距離感(カメラの距離感とはまた別の話)。

■ちょいちょい挿んで来る『裏最遊記歌劇伝』がめっちゃ好きです。何度観てもリズムに乗り始める所で絶対笑う。毎回手を変え品を変えしてくる芸の細かさが素晴らしい奈落三人集。これが『リアルうら最』か…(小声)。

■光明三蔵の幽体ポジションは、本当に舞台ならではの活きた演出。あれは絶対に漫画やアニメではできない表現です。
例えば舞台上で健邑とニイが会話を交わしたように、幻覚や異空間とはまた少し違った『境界が曖昧な時空』をそこに生み出せるのが舞台表現だから。
以前お話していた時に、唐橋さんが「舞台は極めて特殊な空間。手に何も持っていなくても『いま僕が持っているこのリンゴ───』と言ってそういうマイムをすれば、お客さんは『ああ、リンゴを持っているんだな』と思ってくれる。背後を見上げて『なんて大きな城だ!』と言えば、そこが何も無い空間でもお客さんは『そこに大きな城がある』と想像してくれる。でも、漫画は全部をしっかり絵で描かなきゃいけないですもんね」と仰った(唐橋さんはイラストレーターでもあられるので、どちらの労力も汲んでおられる方なのです)。
役者さんは「リンゴを持っている事」を身体で・演技で表現し、漫画家はそれを絵で・画面で表現する。ここに生じる両者の大きな違いは、リンゴが実際そこに存在するか否かです。
舞台上の役者さんは実際は手にリンゴを持っていなくても、そこにリンゴが在る事に出来る(或いは、突然無い事にも出来る)。
しかし漫画上で「いま僕が持っているこのリンゴ───」と言いながらもそこにリンゴが描かれていなかったら。それはそのキャラクターが「どこか狂っているのか?」と思わせる演出にたちまち変わってしまう。
Reloadでの光明三蔵は、この「リンゴ」なのです。板の上だからこそ表現出来る答えの無い存在。
舞台と漫画の表現の違いはとても興味深く、面白いです。

■子役ちゃん達の可愛さMAX。各々、雀呂と八戒へのリスペクトが半端ない(笑)。

■畠山さん「ガッツリ殺陣やるの初めて」? 初めてであんなに早くて手数の多いアクションを…。
バクステ観ていても思ったけど本当に独角は今回要素が多いし(剣掴めて嬉しそうな顔しちゃう畠さんカワイイ)、歌劇伝初参戦でいきなりのメイン所で(役柄も複雑なポジションで)大変だっただろうなと。それこそGodChildの時の弟(悟浄/太陽君)を彷彿させられました。
そしてやたらと甲斐甲斐しい先輩達の妙な威圧感(笑)。

■しっかりとお話しさせて頂いた事は一度くらいしかありませんが、ふっきーさんはとても真摯な方なのだなと、こういうコメントを聞くたび思うのです。お芝居の細かい所作ひとつにもそれが滲み出ていらっしゃるような。

■原作のRELOADは全体を通して「どれだけ悟空が悟空らしく成長出来るか」をテーマのひとつとして描いていたので、今後の歌劇伝でも悟空の更なる「男らしい面」が鯛さんによって看られるのを私は楽しみにしているのです。

■あえてここ(救う者、のくだり)で「独角」ではなく「沙茲燕」と呼ぶ、鈴木さんの思慮深さに最高僧みを感じる。

■三浦さん×浅井さんの対談が嬉しいですね。文字インタビューでは伝わらないお二方の空気感が収められていて。
「歌劇って事すら嘲笑ってそう」「ワンフレーズで持ってっちゃう」←『それな!』としか言えない。
話題に挙っていたクリアポスターを入手しそびれた…!という方の為に、画像貼っておきますね。私もこの仕掛けには言われるまで気付いておりませんでした…見返して本当だ!ってなった。↓↓↓↓上から怒られたら消します。
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■女優講座がタメになりすぎて感心した40代女子だよ。冷静に考えたら「光明直伝のスカートさばき」って強烈なフレーズだな。
実際の女性よりも美しく、より女性らしい所作。どのジャンルにおいても研究熱心な表現者は強い。

■ハヤブサ兄弟に負けず劣らず商人さん達のダンスも可愛い。連携の取れっぷりが稽古の積み重ねを感じます。

■私が劇場にお邪魔した時は毎回必ずそれを記録に残してして下さる、唐橋さんらしい繊細なお気遣い。

■八戒の誕生日、たぶん知ってて密かにスマホで動画撮ってるみかしゅんさんがマジお師匠様。
折角綺麗に挨拶が纏まった所では〆させて貰えず、無茶振りされてただテンパるふっきーさんを愉しむだけの愉快な仲間たち(通常営業)。

■私が今回一番ツボに入って笑ったのが鈴木さんの没映像供養で、なんというか…前回から思ってたんですけど鈴木さんがほのぼのシュールすぎる。また宮崎さんのツッコミ(テロップ)が秀逸。出だしだけちゃんと「撮影・玄奘三蔵」なのも芸が細かい。

■歌劇伝特典恒例の『茶番タイム』、今回は唐橋さんと鯛造君のお二人がメインで頑張ってくれてますね。くだらな過ぎて(←凄い褒めてる)大好きなんです毎回。ブンブン揺すられてなすがままにガックンガックンなってる鈴木さんと、鯛造さんのとぼけた演技と、宮崎さんのテロップの絶妙さが最高。全体的に歌劇伝メンバーの作る笑いがシュールなんだなって最近気付いた。

■鯛造さんの「拡樹が喋るよ」や「太陽アレ言っといて」が、チームの『副将』感で男前。

■…あ、履いてたんスね。てっきり

■雀呂パイセンと独角の舞台裏での打ち合わせがめっちゃ可愛い。パイセンょわぃ。

■さてED。……この編集の素晴らしさは、もう、観た方全員が同じ事を感じていると思うのですが。
最遊記歌劇伝-Reload-の集大成MVですよ。ホントに素晴らしい。作品への、カンパニーへの愛情がここまで込められた編集は、心と技術と労力を傾けないと到底出来ません。
稽古場・場当たり・本番(ゲネかな?)の同じカットを細かに、そして自然にオーバーラップさせて行くこの手間の掛け方……(まず入り方の、全員がお辞儀してから顔上げた時の映像の切り替えで「おおお」と思わせる掴みがカッコイイのなんの)。
要所要所で挿し込まれるカットも、本番とは別アングルだったり映っていなかったキャラをフィーチャーしていたりするお得具合。
山のような素材の中からこれだけ綺麗な纏まりに編集するのは本当に大変な事だと思います。特典DISCでまたひとつのドキュメンタリー作品ですし、これも併せて『最遊記歌劇伝』という作品だと、おそらく観た方皆さんが感じてらっしゃるかと。

■終幕直後にトークする三蔵一行メンバーがすごく、「三蔵一行」としての余裕と貫禄を感じます。

■今回のカーテンコールは(全部を観たわけではないですが)、三蔵一行全員が最後まで役のままを貫いて舞台上に居た感じですね。

■終わったと見せかけて突然PVが始まるこのオイシイ構成にテンション上がってしまい、「弾は米られた」と「汁物は無し」だと理解出来たのは二度目の視聴でだった…。これ皆さん可愛くて素晴らしいですね。凄いサービス精神と団結力。
ウチの仕事場では特に回転する小野田プリンスがバカウケでしたが私は林さんの中途半端なウインクで堪えきれなくなりました。…唐橋さんのはアレかな、よく居酒屋のトイレに貼り紙してある「一歩前にお進み下さい」的なやつかなヒデェな好き。王老師とジャージ独角のチェスもほのぼの可愛い。
個人的にはラストの「歌劇伝文芸部」の4トップが……今回は森川次朗さんが裏方に回られていて舞台上ではお姿拝見できなかったので、ここでお見掛け出来て特に嬉しかったです。栗田さんも次郎さんも体格・動きがそれぞれにカッコ良くて舞台映えされるのです、ホント。

■スタッフロール、こんな可愛いフォントで名前を表記されたの初めてかもしれない(笑)。
余談ですがバックヤード内の喫煙ブースがこの座長が参拝してる神棚の真ん前で(よく見ると灰皿が沢山置かれてるのです)神棚の前で煙草ふかすって絵面がなんか最遊記らしいな、と思いながら煙草ふかしてました。

■ただ飯食ってるだけの画っていいですよね。物言わぬ空気と漂う生命感が。自分もなるべくどの漫画でも作中に飯食ってるシーンを入れるようにしているのですが、こういう画が一番スキ。今回の特典は全体的に何か食べてるカットが多かった気がします。

■今回の座談会はちょこっとオーディオコメンタリー要素もあって面白いですね。ふっきーさんの髪が喜多三蔵。
視聴者の疑問に応えるかのように、鈴木さんのお膝のチャックをよってたかって開け閉めする三蔵一行かわいい。

■例の音響トラブルの際の、皆さんの心中が聞けたのは貴重ですね。「待つとか戻るとかじゃなくて、進むんだと思った」ってフレーズがとても象徴的。

■林さんすごいな。なんか色々すごいな!(語彙) だんだん雀呂なのか林さんなのかが分からなくなって来る不思議。

■小野田さんが不意打ちで原作に対してとても有り難いお言葉を下さるもんだからちょっと泣きそうになった。ありがとうございます…。

■座談会でも少し触れておられましたが、雀呂の幻覚世界シーン。あの映像を実際に演技と合わせたのはなんと会場入りしてからの超短時間内だったと後で聞きました。よく考えたら当然なんですけど、改めて凄まじい事だなと。

■牛魔王サイドの座談会の〆方すごいすき。すごいひどい(笑)って思ったけど三蔵一行サイドも大概ひどい。
なんか……アニメキャスト版の三蔵一行もいつもこんなグダグダ具合だし、最遊記ってもうこういう空気なのかなって思ってる私。

……結局はまたほとんどお客さん目線の感想になってしまいました。失礼致しました。

…さて、「最遊記歌劇伝とても良かった!」と思われたそんなアナタには、コチラ↓↓↓↓
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初の公式ファンブック『最遊記歌劇伝-Road to the WEST-』が発売中でございます。※盛大なダイレクトマーケティング
普段は一歩離れた観音目線で歌劇伝を看守らせて頂いている私ですが、一迅社刊行の書籍という事でコチラは色々と参加させて頂きました。舞台作品とご一緒に愉しんで頂けましたら幸いです。

衣装を付けたキャラクターグラビアページ、および役者さん方のお写真やインタビューはすべて、このReload公演期間内のお忙しい合間を縫って撮影にご協力頂いた物です。
キャストの皆様・スタッフの皆様、本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。
by nitro_mine | 2016-03-22 00:00 | 仕事関連レポート