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『最遊記歌劇伝-Burial-』舞台感想-その1-。

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舞台『最遊記歌劇伝-Burial-』完走、お疲れ様でした!

携わって下さった方々できれば全員に御礼を述べて回りたいのですが、とりあえずはまず、観劇させて頂いた(諸事情あってネット上のみになってしまいましたが…)感想をまた、前回の「コイツちょっとキモイな」ってぐらい長いヤツを上回る文量で語らせて頂きます。

まず最初に。
自分原作のメディアミックス作品という物を、有り難い事にこれまでも数多く作って頂き、その中でも特に凄く気に入っている作品は何度も見聞きするのですが、それ以外は(数が多い事もあり)一度二度通して見聞きしただけ、という物の方が正直少なくないです。
そんな中で、歌劇伝の前作『GodChild』と今作『Burial』は、ニコ生でもシリアルの期限期間いっぱいをリピートし続け、更には裏でスタッフさんに「このニコ生の動画って貰ったりできませんかね…」と職権乱用で頼み込み、何度も繰り返し観てしまっております。特に今作は前作を上回る気に入りっぷりなので、また公式さんに裏から手を回せないか今から画策している所です。既に自分でネチケを三回買って観ましたが。

[※注意※]私は舞台を作るプロでもなければ、鑑賞するプロ(評論家)でもありません。
…まぁ一応原作者ではありますが、以下の感想はただの「かなり最遊記に詳しくてめっちゃ最遊記が好きな人間が歌劇伝の埋葬編を観たよ!」な、ほぼ作品ファン目線状態の物です。
メディアミックス作品の中でも、自分が制作に深く携わっていたりするとどうしても作り手側の目線に立ちますが、歌劇伝は毎回の如く「衣装や商品等の監修以外、内容は完全に製作陣にお任せ!」なスタンスなので、お客様とほぼ同じスタンスで観劇させて頂いている為、到底原作者とは思えないミーハーなレビューをつらつら書きます事を何卒ご了承下さい。あと死ぬ程長いです。

ツイッターの方でもお伝えしましたが今回、体調不良により会場での観劇を断念しました。申し訳ない…(因に母もやはりまだ無理が出来ない身体でして、親子で欠席)。今回は杉野&小柳ペアとアシさん達と旦那に行ってもらいました。余談ですが旦那がめっちゃ歌劇伝のファンで、今回凄い良かったと帰って来てから夫婦でやたら興奮して語り合ってました。

というわけで、以下は『1月12日ソワレのニコ生放送』のみを観劇した感想となります。日々の舞台ごとにまた細かい違いがあると思いますが、ニコ生タイムシフトでこれから観劇される方は、この感想を照らし合わせて頂くと、私とキャッキャ鑑賞会しているような疑似体験が出来ます(笑)。
嬉しい事に今回もDVD発売が決定しておりますが、ニコ生タイムシフトでもまだしばらく観劇できますので、今からでも是非。

【ニコニコ生放送】
※プレミアム会員の方は今からでもご視聴頂けます。[ネットチケット各1700円]
※タイムシフト視聴を開始してから「放送時間+24時間」の間は何度でもご視聴頂けます。
◆『最遊記歌劇伝 -Burial-』 1月12日 夜公演◆
[チケット販売期間]
2015年1月8日(木)18:00~2015年1月31日(土)23:59まで
[タイムシフト視聴可能期間]
2015年2月28日(土)23:59まで


今回はタイムシフトで流しつつ時系列で感想行きます。

……と言ってから、UPしたら「長過ぎるのであと208文字削ってからもう一度投稿して下さい」と表示されました…(汗)書き過ぎた…。二分割します。
まずは第一幕の感想から。下のリンクを開いてご覧下さい。







【開演前アナウンス(影ナレ)】
三蔵一行の影ナレ可愛いね…!ニヤニヤしてしまった。ミニドラマCD風テイスト。
ビジュアル無しで声だけで聞いてもちゃんとキャラがハッキリ分かるの、改めて凄いな。
ニコ生タイムシフトでこれからご覧になる方は、舞台開始5分前のこの影ナレも収録されてますのでゼヒ。
声のお仕事もされているだけにフッキーさんは流石、ズバ抜けて上手い。

【OP】
カラスの群れの演舞と『Crow of the dark night』の曲と映像照明のカッコ良さたるや…冒頭から魅入る。
カラスの衣装カッコイイですよね〜。
赤い月に浮かび上がる、血を浴びたような健邑のインパクト。
ニイ(烏哭)と健邑の会話。この交差が舞台ならでは。ここで最リロ後半の「太陽にはカラスが、月にはウサギが」の台詞を持って来てくれているのも個人的には嬉しい。漫画の埋葬編にはこの説明の入れ所が無かったから…(笑)。

そして「昇る太陽」、普段通りの三蔵一行の一幕。相変わらず三蔵のアクションと着物の動きが美しい。太陽くん歌上手くなってる!
今回埋葬編を舞台化するにあたって、企画当初のこちらからの要望は「現在の三蔵一行も、出だしと最後あたりに必ず登場させて欲しい」とお伝えしたのみでした。全体通して拝見して、素晴らしく的確に組み込んで下さって本当に有り難い。

各キャラ登場の感じも良いなぁ。剛内の布のたなびき方が力強くて終始カッコイイ。前回から言ってますが衣装さんが、服の動きの漫画的な再現を考慮して下さっているなぁと。
三蔵の「生きるだけ」と健邑の「食い尽くせ」がかぶるのですでに鳥肌。
希望に満ちたテーマ曲から一転、烏哭の世界観に呑まれる三蔵一行の惑いがよいね。
前回から今回にかけて、烏哭の悪役ボス感が全面に出て来て烏哭好きにはたまらんね。
唐橋さん烏哭めちゃカコイイネ(突然の個人的嗜好)。
烏哭がゆっくり振り返った先の、光明の存在感ハンパない。
全体通して今回、今までにも増してミュージカル要素が強くて、それが内容に合っていてとても効果的でしたし、特にアンサンブルさん達が作品土台を支えている気がします。メインキャラが画面上にいないシーンでも魅入れる。

【烏哭の章-1】
まず光明が素晴らしくて涙目。
佇まい、口調、表情、すべてが光明三蔵法師。糸目じゃないのに何故かカンペキに光明。役者さんのビジュアルそのものがキャラに似ている事は、板の上ではさして重要ではないのだと前回から痛感する。
ミカシュンサン ノ ホウメイ ガ ミタイヨ(寝言)
「桃ちゃん」…!!異聞ネタも入れてくれるとは…!!ほーさんと桃ちゃんの仲良し感が可愛い。
同じく健邑の凄まじい再現度。健邑は逐一、原作のコマをそのまま切り出したような動作、表情を差し込んでくれている。そして声がまた素晴らしい。なんていうか健邑が凄い健邑。首の傾け方ひとつとっても健邑。相変わらず語彙が足りない。

光明と健邑の枯葉掃除シーン、おそらく異聞のイメージも取り入れてくれている光明のマイペース&マイペースな天然っぷりと、それに振り回されペースを乱されつつも表面上は取り繕おうとする健邑、この二人のやり取りが絶妙。
玄奘三蔵について話に上がった所で時間が飛んで玄奘三蔵の章へと移行。上手い繋ぎだなぁ。

【玄奘三蔵の章】
まだ惑いと焦燥感と死相を纏った黒法衣の三蔵。やさぐれ感と弱々しさ、痛々しさの表現が鈴木君上手い。
重圧に耐えられずも命を棄てきれないギリギリの精神状態の三蔵に降り注ぐ、光明の歌声が透き通っていて優しくて温かい、これだけでもう切ない。

自分でも大好きなキャラクター待覚の完成度がハンパない。
待覚様、ガールズクラブのくだり以外は原作から一字一句、句読点や間合いのイメージまで原作を完璧に再現されている。うじすけさん有り難うございます、本当に漫画から抜け出て来たかのような待覚。
「公務」ネタは異聞の待覚を踏襲してくれていて、これまた異聞好きには嬉しい追加要素。
待覚と話しているときの三蔵にホッとする。三蔵は待覚に対してどこか光明と似た空気を嗅ぎ取って、知らずナチュラルな自分を出している、その機微が伝わる鈴木君の演技。

後ろ向きな感情を吐き出す三蔵と、待覚の煙草になぞらえた説法。…ちょっと作者目線の話をしますと、この埋葬編三蔵の章は基本的に『玄奘三蔵が煙草を吸い出すに至るまで』というテーマで漫画を描いたので、待覚の台詞も常に煙草に絡めて思いつくままにつらつら書いたのですが、書いている時はただただキャラになり切って台詞考えてるからあんまり客観視できてないんだけど(いつもそう)、後から冷静にこのシーン観ると、ここの待覚の台詞がすごく好きなんです私。自画自賛乙で結構。なので、改めて演じて頂いて、ここのシーンで恥も外聞もなく泣きました。

待覚様のターン、ジジイのアクションすげぇカッコイイよ…!待覚無双は漫画ではページを裂いて描けなかったので余計に嬉しい。
ただの待覚好きでスミマセン。異聞の若待覚もうじさんで見たい…。
待覚の死に際の台詞に光明の最期の台詞をかぶせる演出。
光明の歌の「照らすでしょう」の目映い力強さが好き。この「暖かい光」の光明も、後半の「冷たい光」の光明も、どちらも光明。同じ月の光も受け手の感じ方次第。
そして、吹っ切れた三蔵の、先程までとはハッキリ違う、冷静かつ力強いオーラ。この切り替えの表現凄い。迷いの無い機敏なアクションがかっこいい。
「…死にたいヤツからかかってこい」の辺りで、青白い照明からフワーッと金色のライトが三蔵にかかるのが象徴的で良いなぁ。
「生きてやるよ」の部分を、客に背を向け光明に向かって言い放つ演出に泣いた。これは素晴らしい。

【烏哭の章-2】
藤田くんの健邑が健邑すぎてもうね…スゴイね……。
実力を伴った厨二病ってタチが悪いわ〜を体現した健邑。
「楽しいですか?それ」の後、光明が健邑の腕を放すまでの二人の微妙な空気がよい。
そして腕の放し方ひとつも絵になる。光明の所作が逐一美しく、また光明らしくて凄い。

懲罰房の健邑と扉を挿んでの光明との会話。ここは好きなシーンなので(自分で言うよ)この二人の微妙な関係性、空気感を再現してもらえて本当に嬉しい。
光明&健邑のデュエットが綺麗で凄いなぁ。この曲がここに入る事で、健邑の光明に対する心の動き(揺さぶられ)が原作よりずっと理解し易くされている。自分の漫画は結構読み手に投げっぱなしだからなー(苦笑)。でもこうやって表現して下さっているという事は、漫画でも一応伝わっているのだと信じよう(ポジティブ)。
「眩しいのは……キライだ」の言い方凄く好きだ。何度も言うけど藤田さん凄いなぁ。

そしてここで昔の江流と光明の会話を持って来て、そこに烏哭と健邑を重ね(健邑の心が哭いているのが分かる)、そこからテーマの流れのままに悟空の章に繋ぐ、この編集の上手さ…鳥肌でした。こういうの、自分には到底できないや。
楽しそうに過去の自分を嗤う烏哭が印象的。まだ青かった健邑が暗黒面に堕ちきったのが烏哭なんだというのが伝わる。

【孫悟空の章】
ギターのストリングスが渋いメロディで悟空の章を始める意外性がまた憎い。
檻の中の悟空の座り込み方いいなぁ。
ここで農民達によるミュージカルが始まるのが凄く好き…!農民達の「アーーーッ!!」がすっごいツボで何度も繰り返し見てしまった(笑)。
三蔵がめっちゃ不審そうに見てて可愛い、ビクッてするのが可愛い。「しっしっ」も可愛い。ここの三蔵なんか可愛い。可愛い。

悟空と三蔵の出会いシーン。これは観ていてお母さん泣いちゃって駄目だ…。
三蔵が手を差し出す動作に滲んでるツンデレ感が良いね。
悟空のポカン顔からの戸惑い、そして笑顔。
凄まじい身軽な跳躍を見せた後の、笑顔、切ない笑顔、綺麗な涙を溜めた笑顔、そして太陽のような眩しい笑顔。どれも笑顔なのに内に秘めた感情の流れ、その表現が素晴らしい。すっばらしい。
悟空が泣くとこちらも泣けるし、笑顔になるとついつられて微笑んでしまう。そういう力を鯛造君は持っている、凄い役者さんだと思う。

寺院で暴れる小猿シーン可愛い。うざ可愛い(笑)。動物的な身軽さもだけど、僧侶を楽しそうにヒョイヒョイ避ける動作なんかがめっちゃ本物の猿っぽい。
ハリセンアクション入るのが嬉しいな〜ハリセン放り投げるまでのくだりも可愛いな〜。可愛いばっか言ってんな〜。

光明の言う通り、悟空というかつてない存在に振り回され戸惑う三蔵と、呼べる名前を持ってしまった事で不安と畏れを制御できなくなった悟空の叫び。
斉天大聖のアクション凄い。悟空とは少し色が違って、身軽さに「重さ」が加わっている。
金鈷嵌め直しの辺りは演出上原作とは異なる流れだけど、三蔵のツンデレっぷりが原作よりも如実で照れる(笑)。
そしてやっぱり鯛造君の演技につられて泣かされる…。

【第一幕ED】
ここで原作のプロローグに繋ぐのかー!
こうやって並べて観ると、いかに「健邑」が光明の影響を受けた上で「烏哭」としての自分を生み出したかが分かる。
同じ軽口でも、今までの歌劇伝でのニイ博士の時には見られなかったニュアンスで喋る烏哭。
光明と久々に会話できた嬉しさを自分で茶化しているような可愛さも滲む。
過去の「健邑」がこの「烏哭」に繋がってると思うと感慨深い。
藤田さんと唐橋さんの、時間軸(経験)の違う同一キャラを演じる上での擦り合わせが絶妙。
烏哭というキャラクターについて語り出すと死ぬ程長くなるので割愛()。
一回通して観た後にもう一度観ると、烏哭が埋葬して来た過去の自分(健邑)を引き摺りつつも茶化して小馬鹿にしているのがよく分かる。
烏哭は過去の自分にですらこういう態度を取る男なんだよな〜とウンウン頷きながら観てしまった。

このテーマ曲のBurialバージョンめっちゃ好きです。
三蔵と健邑の対になった感情がまず素晴らしいんだけど、もの凄く色んな要素・感情が混じり合って、すべてが「闇と光」「現在と過去(埋葬)」に繋がっている表裏一体感。
個人的萌えポイント、悟浄が一気に階段降りて鷭里とクロスするように屈んで顔を上げる瞬間がカッコイイ(細かい)。
そしてまだ「悟能」な頃の八戒が、悟空の歌詞を受けてハッと目線を上げるフッキーさんの演技が好き(細かい)。
花喃の死の直後、悟能の「溜め」からの仰け反り「絶叫」がもう鳥肌。フッキーさん凄い。喉が切れそうな哀しい咆哮。マジすごい。何度も観返してしまった…。
曲のアタックに合わせての全員の激しい動きが凄く好きだなぁ。ここはもっと全景でも観たかった…。
「生きる為に、掴む為に」の光明様の手の動きが逐一美しくて悶絶する。
光明の「Go to the west」と烏哭の「Crow of the dark night」の対比にハート撃ち抜かれてもう死にそうありがとうございます…光明の神々しさに対して烏哭めっちゃ色気があってカッコイイです……ありがとうございます……(うわ言)。
そして健邑の存在感と美声がたまらないです……。
一人だけ壁に腕かけてる鷭里のチャラい立ち姿がキャラ的に凄くイイ。
「生きるか死ぬか」で同時に顔を背ける烏哭と健邑のシンクロ感がイイ。
ラストの「生きるか」を三蔵だけが歌うのすごくイイ。
私この少ない語彙で一幕のEDについてどんだけ喋ってるんだ。

……ここで文字数オーバーにつき、次の記事に続きます〜。→コチラ
by nitro_mine | 2015-01-25 00:01 | 仕事関連レポート